アイキャッチ画像は、2006年3月4日に埼玉県鴻巣市で撮影したものだと思います。(記憶もなく、メモ書きもない…)
子供のころは、よく霜柱をザクザク踏みつけて、学校へ登校していました。もう何年も霜柱を踏んでいないなあ…
霜とは?
気温が0℃以下まで低下すると、空気中の水蒸気(過冷却)は、地面や植物などの表面に付着すると氷の結晶となります。これが「霜」です。ただ、水は0℃を下回ると凍るとされていますが、実際に霜が降りるのは気温が3℃以下の時が多いとされています。その理由は、気温は地表面から1.5mの高さで観測されているためです。
地表面の温度は放射冷却によって冷やされると気温を観測している高さの値よりも低くなります。したがって、気温3℃以下の時、地表面の温度は氷点下になっていることもあります。
霜注意報の基準
各地方気象台から発表される「霜注意報」は地域によって基準が異なります。
新潟県新潟市 | 早霜・晩霜期に最低気温3℃以下 |
富山県富山市 | 早霜・晩霜期に最低気温2℃以下 |
石川県金沢市 | 早霜・晩霜期に最低気温3℃以下 |
福井県福井市 | 早霜・晩霜期に最低気温3℃以下 |
長野県長野市 | 早霜・晩霜期に最低気温2℃以下 |
埼玉県熊谷市 | 早霜・晩霜期に最低気温4℃以下 |
霜柱とは?
地表付近の気温が0℃を下回ると、適度に湿った土の表面が地表から凍りはじめます。そして、まだ凍っていない地中の水分は土の粒の間の細い隙間を通って地表まで移動し、地表で凍っている部分を押し上げながら凍っていき、霜柱になります。また、細い空間を重力に関係なく液体が移動していくことを「毛細管現象」といいます。
地表の水分が凍ると、まだ凍っていない地中の水分が表面張力(毛細管現象)によって吸い上げられることになります。
火山灰の土壌がよい?
霜柱ができる過程が大きく影響しそうで、火山灰の地質である地域(関東ローム層や九州南部のシラス台地)では、土の中に水分を含みやすく、また、毛細管現象も起こりやすく、霜柱が出来やすいとも言われています。北陸地方などは曇りや雨または雪の日が多く、そもそも霜柱が発生しにくいかもしれません。
火山灰を含んだ土は、細かい粒子で出来ており、柔らかく、水分を含みやすい構造のため、霜柱が出来やすいといわれています。同様な考えで腐葉土などに覆われた里山や山林などもこの条件に合っているといえそうです。