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Jリーグ秋春制移行~寒冷地(降雪地域)クラブは?~

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Jリーグは、12月19日開かれた理事会で、2026年から2027年にかけてのシーズンから「秋春制」に移行することを正式に決定しました。ただ、寒冷地(降雪地域)のクラブが抱える試合運営の課題などについては継続して検討していくとしています。

目次

寒冷地(降雪地域)クラブの反応

株式会社アルビレックス新潟 代表取締役社長 中野幸夫

本年4月より、移行についてJリーグと各クラブでの検討が始まり、当クラブもサポーターの皆様と地域の皆様のお話を伺いながら、検討の議論に参加してまいりました。
従前からお知らせしている通り、当クラブとしては、日程調整、暑熱対策、行政年度、学校制度、サポーターの皆様の観戦環境などを鑑み「シーズン移行せずに、現在のカレンダーで試合を開催した方がよい」との意見を、数度にわたる議論のなかでお伝えしてきました。

シーズン移行をすることが決まりましたが、この決定はJリーグとリーグに所属する60クラブの検討結果に基づいて行われたものです。アルビレックス新潟は、59クラブの意見と議論の結果を尊重して、この決議を受け止めます。
シーズンの移行には、さまざまな厳しさや課題が伴います。また、移行するために解決するべき課題は数多く残されています。当クラブは、ホームタウン新潟の歴史と文化、自然を理解しながら、ご支援いただくすべての皆様と共にそれらと向き合っていきます。

中野幸夫社長は、秋春制移行にJクラブ60チーム中、唯一反対を表明していました。
アルビレックス新潟は、2004年~2017年、そして2023年~J1に所属しています。寒冷地(降雪地域)というハンデのなか、才能溢れる本間至恩選手、伊藤涼太郎選手の海外移籍を実現させてもなお、J1のステージで戦っていることは見事です。さらに2023Jリーグ ベストヤングプレーヤー賞 の三戸舜介選手。

そのほか、ホームスタジアムのデンカビッグスワンスタジアムの芝は、Jリーグ・ベストピッチ賞を6度受賞している日本屈指のフィールドです。また、今年2月開幕戦を終えて、新潟に戻ると練習場は一面真っ白でした。地元の新潟医療福祉大学、U18の協力を得て、雪かきをして練習を開始するなど…。応援したくなるチームですね。

株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブ 代表取締役社長 今村俊明

本日12月19日(火)に開催されましたJリーグ理事会において、「2026-27シーズンからシーズン移行を実施することを決め、残された課題を継続検討していく」ことが決議されました。
Jリーグ・日本サッカーがアジアで勝ち、世界で勝つため。また、今後30年のJリーグ・日本サッカーの成長と発展を考えるならば、「秋春制」という世界のサッカーカレンダーに日本が合わせざるを得ないと考えます。

一方で、長野をはじめ降雪地域に所属しているクラブにおいては、冬季の練習場の確保や温暖な地域でのトレーニングキャンプ実施による費用増大、お客様の観戦環境の整備、移行期の大会方式や選手契約、決算年度の変更など、様々な検討課題が山積していることを認識しています。
当クラブは、Jリーグ理事会の決議に従い、シーズン移行に伴う残された検討課題に今後しっかりと取り組むとともに、クラブ経営基盤の強化に引き続き注力してまいります。

WEリーグ(女子プロサッカーリーグ)は、Jリーグに先立って2021年から秋春制を導入しています。

AC長野パルセイロ・レディースの事業部長・森脇豊一郎さん(現場の声)
・今年の2月、3月の長野は例年に比べて雪が多く、2日に1日は練習前にグラウンドの雪かきからスタートした。
・サッカーのフルピッチが確保できない。ラインを引けないなど。
 フルピッチでの11対11の練習ができずに公式戦を迎えたことがある。
・雪かきどころではないほどの降雪の場合、野球場の室内ブルペンで30人の選手がサーキットトレーニングをした。

そのほか、2月下旬にスタンドにつららができるくらいの極寒での試合開催を経験し、スタジアムにほぼ屋根がないため、サポーターは冷たい雨に打たれながら応援をした。サポーターから「観戦じゃないよ。応援じゃないよ。修行なんよ」と言われたことがある。

12月から2月にかけては「ウィンターブレーク」。その前後はアウェーの試合とする対応を示していますが、長期間、ホームタウンで練習できないことも予想される?集客などの経営面や練習環境を含めて乗り越えなければならない課題がありますね。

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