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Jリーグ「シーズン移行」~次の30年に向けて~の内容確認

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Jリーグは、12月19日の理事会において、「2026-27シーズンからシーズン移行(春秋制)を実施することを決め、残された課題を継続検討していく」ことを決議しました。Jリーグ.jpのホームページで公開されている資料『Jリーグ「シーズン移行」~次の30年に向けて~』を確認してみました。

目次

検討の背景

30年で実現してきたこと(1993年~2023年)

・10クラブ(8府県)から60クラブ(41都道府県)へ
・日本代表は世界と戦えるチームに
・ACL優勝
・クラブ売上は1,300億円以上

Jリーグが30年間で積み上げてきた実績って凄いですね。プロ化前の日本サッカーリーグ(JSL)時代は、観客も少なく、寂しいスタントでした。日本代表も東アジアの国相手でも苦戦していました。Jリーグが誕生して、日本代表は世界の強豪と互角以上に戦えるチームになりました。また、Jリーグは常に将来のビジョン、目標を設定して、取り組んできた印象があります。しかし!拡がる「世界との差」もあるようです。

拡がる「世界との差」クラブ売上合計

イングランド プレミアリーグ 
1994-95年頃 500億円規模 → 2022年 20クラブ売上合計 約8300億円
Jリーグ
1994-95年頃 500億円規模 → 2022年 58クラブ売上合計 約1375億円

Jリーグが誕生した頃のクラブの売上合計は、イングランドのリーグとほぼ同じくらいで500億円規模でした。当時1980年代のイングランドサッカーは低迷していました。スタジアムは老朽化し、フーリガンの暴力行為も問題となっていました。収益・観客数などもセリエA、リーガ・エスパニョーラに大きく遅れをとり、優秀なイングランドの選手数人は海外に活躍の場を求めました。

それがプレミアリーグが設立されて約30年。いまでは世界中で13億人以上に視聴されている世界で最も人気が高いリーグとなり、世界最高峰のリーグと言われています。この30年で、Jリーグとイングランドのプレミアリーグには大きな差がつきました。

ちなみに、プレミアリーグは12月4日、イギリス国内での放映権に関する契約締結を発表しました。2025-26シーズンから2028-29シーズンまでの4年間で約1兆2500億円のイギリス国内での放映権契約、史上最大規模の契約とのことです。

次の30年に向けて(1993年→2023年→2053年)

Jリーグが世界一のリーグになる
Jリーグ選手中心で構成される日本代表がW杯優勝

現在のJリーグの環境 

解決したい問題
  • AFCチャンピオンリーグ(ACL)シーズンとのズレ
    ・ACLが2023年からシーズン移行を実施
    ・Jリーグのシーズンとズレたことで、JクラブはシーズンをまたいでACLを戦うことに

    クラブW杯の拡大
     2025年から、クラブW杯が32クラブ(4年ごとに開催)の大会へ拡大
     欧州からも12クラブが参加し、世界トップクラブとJクラブが本気で戦う場が誕生

  • 欧州シーズンとのズレによるシーズン中の海外移籍
    ・欧州シーズンの開幕前(夏)が、世界の移籍マーケットが最も大きいタイミング
    ・その「夏」がJリーグはシーズンの真っ最中であるが、多くの有力選手が海外移籍している

  • 海外からの移籍金売上
    現在の日本人選手は、欧州の中堅リーグを経由して、移籍金が大幅に増加していく傾向
    海外では移籍金売上が10億円以上のクラブが毎年100クラブを超える
     一方、Jリーグは、全クラブ合計の海外移籍金売上が15~25億円/年 程度という状況

  • 猛暑でのパフォーマンス低下
    ・猛暑(6-9月)において選手の走行距離やハイインテンシティ(高強度)走行距離が顕著に低下
     J1リーグでは猛暑で大きく低下し、終盤に回復(谷型のカーブ)
     欧州5大リーグでは開幕からコンディションを上げ、終盤に向けて下がる(山型のカーブ)

クラブの収益を上げるには、放映権料などの配当金、観客の入場料、選手の移籍金、スポンサーや物販など、改善すべき項目は多いですね。

シーズン移行(春秋制)によって実現させること

Jリーグを世界と戦う舞台へ
  • ACLシーズンとの一致
    ・ACLで勝ち、クラブW杯で世界と戦う
    ・国際大会での賞金を獲得

  • 欧州の移籍マーケットとの一致
    ・海外移籍の際の移籍金収益の拡大
    ・Jシーズン中の有力選手の離脱を防ぐ
    ・欧州からの選手・監督の獲得促進

  • 猛暑での試合数減少
    ・6-7月のオフ
    ・シーズンオフから準備して迎える8月
シーズン移行の概要
  • 試合日程
    ・8月1週頃に開幕
    ・5月最終頃に閉幕
    降雪期間はウィンターブレーク(12月2週頃まで試合を実施、2月3週頃に試合を再開)

  • 降雪地域クラブのアウェイ連続
    ウィンターブレーク前後の週は、降雪地域クラブはアウェイとなるように調整

    ※降雪地域クラブ
    (札幌、新潟、仙台、秋田、山形、金沢、八戸、岩手、福島、松本、長野、富山、鳥取)

  • 降雪地域等のクラブへの支援
    ・支援(1)キャンプ費用増額分の支援
    ・支援(2)施設整備への支援
     スポーツが行えるエアドーム、降雪エリアのスタジアム対応、降雪エリア以外の暑熱対応など

シーズン移行(春秋制)には、降雪地域クラブに大きなハンデがありますが、考えられる支援、対策は示されていますね。

現在地(2023年) 次の10年で目指す姿

・アジアで勝ち、世界と戦うJリーグ
・欧州リーグとJリーグ選手による日本代表
全Jクラブの売上を1.5~2倍へ

Jリーグ「シーズン移行」~次の30年に向けて~

引用:jleague.jpホームページ

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