令和6年(2024年)能登半島地震における被災状況を知るたびに大変ショックを受けております。富山に在住していたころ、珠洲市・輪島市・能登町・穴水町・志賀町・七尾市など、仕事およびプライベートで訪れた場所が多く、一日も早い復興を心よりお祈り致します。
白米千枚田
能登半島の輪島市白米町に白米千枚田があります。海に面した約4ヘクタールの斜面に1004枚もの小さな田が連なる棚田で、農林水産省の「つなぐ棚田百選」や文化庁の「国指定文化財名勝」にも指定されています。一枚の田が蓑の下にも隠れてしまうほど小さいことから、古くより「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑の下」といった古謡にも歌い継がれてきました。
オーナー制度があり、お気に入りの田んぼを選び自分の標柱を建て「マイ田んぼ」(借地権、所有権は無し)とすることができます。耕作作業は年間7回(田起こし、あぜ塗り、田植え、草刈り3回、稲刈り)ありますが、義務ではなく都合の良いときに参加していただくもので、あとの耕作管理は白米千枚田愛耕会が行うようです。
能登が舞台となったNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインの希(まれ)役を演じた土屋太鳳さんのマイ田んぼもありました。
当時、道の駅 千枚田ポケットパークでは、千枚田のお米のおにぎりを食べることができました。
今回、道路が寸断され孤立状態にあった石川県輪島市白米町では、警視庁航空隊のヘリが白米町の道の駅「千枚田ポケットパーク」の駐車場で救助したニュースなど、とても胸が痛くなりました。
株式会社 清水酒造店
輪島の名勝 千枚田にちなんだ「奥能登輪島 千枚田」は、清水酒造店さんで直接購入させていただいたことがあります。とても心配しております。
輪島市河井町の「助ずし」さんも、とても心配しております。
また、輪島では、2018年ごろに、地元の方に、一本松公園のサクラは平成3年の「りんご台風」で大きな被害を受けたが、サクラの名所の美しさが戻ってきたというお話を聞いたことがあるので、それも心配です。
世界一長いベンチ
増穂浦海岸にある全長460.9メートルのベンチです。1989(平成元)年に世界一長いベンチとして、ギネスブックに掲載されました。ベンチ付近は「サンセットヒルイン増穂」と呼ばれる夕日の名所です。「日本海に沈む夕日を見てほしい」という地元住民の思いを受けて、1987(昭和62)年に延べ830人のボランティアの手で作られました。震度7を観測した地震計の設置場所に近い「世界一長いベンチ」の状況がとても心配です。
日中は穏やかな海に太陽の光が反射してキラキラ輝く景色がとても綺麗でした。また、日本海に沈む夕日を眺めるのも大好きでした。
志賀町役場、志賀町富来行政センター、道の駅 とぎ海街道、廻転寿し 西海丸などお世話になった方もたくさんいます。
東井栗園
東井栗園は能登・穴水町の二子山麓にあります。能登の太陽と大地の栄養をたっぷり吸収した栗を食べてもらいたいという想いから、できるだけ低農薬で栽培されているそうです。
2017年9月と2018年9月の2回訪れたことがあります。東井栗園のご家族がとても親切の方たちでした。当時、愛犬は12歳になったとおっしゃっていました。栗拾いが終わったあとは、栗ご飯もご馳走してくださりました。2018年に伺ったときは、台風21号の被害や、猛暑と少雨…天候の不安は絶えないとおっしゃっていました。毎年9月になると、訪れるのを楽しみにしていました。
輪島特別地域気象観測所
1896(明治29)年に輪島測候所として創立され、2010年10月に無人化されました。現在は、高層気象観測(上空の気温や風向風速)をするため、1日2回(午前8時半と午後8時半)に気球が自動で打ち上がります。高層気象観測施設は、輪島を含む全国に16カ所あり、うち8カ所で自動装置が導入されています。
2023年1月13日には、気球を打ち上げ時に、水素ガスを詰めている段階で火が出たというニュースがありました。ちなみに、気象庁(東京)で打ち上げの様子はカメラ監視できるようです。また、過去には無人化されている釧路でも同様の火事が発生しています。
天気予報で「輪島の上空5500m付近にはマイナス30℃の寒気が…」なんて、よく耳にすると思いますが、特に冬の天気予報には重要な観測地点です!