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天気のことわざは本当に当たるのか考えてみた 著:猪熊隆之

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レビュー:★★★★

本書籍の「はじめに」にも記されていますが、天気予報がなかった時代は、雲を眺めたり、風を感じたり、五感を使って、このあとの天気を予想していました(観天望気)。これらは「天気のことわざ」として言い伝えられていますが、科学的な根拠で説明できるものと、単なる迷信に過ぎないものがあります。
それぞれのことわざについて、①解説、②確率(5段階評価)③まとめという構成で、説明されています。この書籍も、文字の大きさ、構成。そして写真やイラストを多数使用していて、とても分かりやすいです。また、天気に興味、関心を深める一冊にもなりそうです。不思議に思っていることがわかると、ますます想いが深まりますよね。著者の猪熊隆之さんは、山岳気象といえばこの方と誰もが認めるスペシャリストです。

インドア・テニススクール・センティアWing ツバメの巣(富山在住時)

目次

目次

①生きもののことわざ

1カエルが鳴くと雨
2ツバメが低く飛ぶと雨
3猫が顔を洗うと雨
4大根の根が長い年は寒い
5カマキリが高いところに卵を産みつけるとその冬は大雪
6クモが巣を張れば雨は降らない
7アリの行列を見たら雨
8ミミズが地上に出てきたら雨
9モズの高鳴き75日
10桜の花が下向きに咲くときは春大雪あり

②空のことわざ

1朝焼けは雨、夕焼けは晴れ
2風の弱い星夜は冷える
3太陽や月が暈をかぶると雨
4飛行機雲が消えないときは天気が下り坂
5朝虹は雨、夕虹は晴れ
6雷が鳴れば梅雨が明ける
7朝霧は晴れ
8星が瞬くと雨
9鯖雲は雨
10早朝から暖かい日は雨

③昔から伝えられてきたことわざ

1暑さ寒さも彼岸まで
2雷三日
3高山に早く雪ある年は大雪(寒冬)なし
4櫛が通りにくいときは雨
5梅雨明け十日

④地域特有のことわざ

1渡り鳥早き年は雪多し
2西山に遅くまで雪が残っていれば晩霜がある
3〇〇山に雲がかかると雨
4富士山に笠雲がかかると雨
5春のやまじは雨知らす
6西が曇ると雨、東が曇ると風
7蜃気楼が出た次の日は天気が悪い
8伊吹山に3度雪が降ると、里にも雪が降り始める
9大山がくっきり見えたら翌日は悪天
10秋北春南

⑤山に関することわざ

1硫黄の匂いがすると雨
2穂高連峰に伝わることわざ
3槍ヶ岳に伝わることわざ

⑥海に関することわざ

1朝の雷、船乗り警戒
2夜、西の空に稲光が見えたら高波を伴う突風が吹く
3磯鳴りは西風強くなる兆し
4潮が満ちてくるときの雨はやまない
5東風も2日吹くと雨になる

⑦著者オリジナルのことわざ

1からっ風が吹くと、山向こうは雪
2海側から風が吹くと山はガス
3レンズ雲は強風の前兆
4風がやむと雷雨
5環八雲に気をつけろ

コラム

1雲は何で落ちてこないの?
2気圧って何?
3風はどうして吹くの?
4海陸風って何?
5山谷風って何?
6前線って何?
7日本でもっとも雪が深いところは?

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